スズカケノキ科の落葉高木。大きな葉で木陰を作ることを目的として、
北海道から九州まで日本各地に植栽される。古代ギリシャ時代から並木に使われ、
現代でも広範かつ大量に街路樹として植栽されており、
トチノキ、ニレ、シナノキと共に「世界四大並木樹種」の一つに数えられる。
鈴をぶら下げたような実がなることで、別名「スズカケノキ(鈴掛木)」の方が有名なくらいだが、
一般にスズカケノキと呼んでいるのは、モミジバスズカケノキであることが多い。
日本には他にアメリカスズカケノキとスズカケノキがあり、世界では7種類のプラタナスが知られる。
スズカケノキ(南東ヨーロッパ及び西アジア原産)とアメリカスズカケノキ(北米原産)が
日本へ来たのは明治時代前半のこと。この両者の雑種であるモミジバスズカケノキはイギリスで作られたもので、
上記の二種と同時期に渡来し、新宿御苑で増殖された。
上記3種類のプラタナスを見分けるのは難しいが、葉の切れ込みが大きい順に、
スズカケノキ > モミジバスズカケノキ > アメリカスズカケノキとなる。
一番葉の大きいスズカケノキは、葉の半分以上まで切れ込みが入る。
また、スズカケノキは果実が2~6個単位でできるが、他の2種は1~3個ずつしかならない。
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